Ready English創設者の次男・Sotaは、本をあまり読むタイプではありません。しかし英検1級に合格し、英語スピーチコンテストで入賞しています。彼の英語力を育てたのは、本ではなくYouTube、ゲーム、そして好奇心でした。
Minecraftで覚えた「大人も知らない英単語」
SotaがMinecraftにハマり始めたのは小学校低学年の頃。最初は日本語でプレイしていましたが、YouTubeで海外のMinecraftチャンネルを見始めたことで、自然と英語の世界に入っていきました。
ある日、Sotaが突然「birch」「spruce」「acacia」「dark oak」という単語を使い始めました。Minecraftに登場する木の種類の英語名です。「白樺」「トウヒ」「アカシア」「ダークオーク」——日本語でも知らない人が多い木の名前を、ゲームを通じて英語で先に覚えていたのです。
これは「ゲームで遊んでいるだけ」ではありません。ゲームの中で素材を集め、建築し、冒険するために、英語の名前を覚えることが「必要」だったのです。必要性と興味が合わさったとき、語彙は驚くほど速く定着します。
YouTubeが「リスニング教室」になった
Sotaの英語リスニング力を飛躍的に伸ばしたのは、海外YouTuberの動画でした。ゲーム実況、テクノロジー解説、ストリートファイターの対戦動画——すべて英語で、すべて字幕なし。
なぜYouTubeが英語学習に効くのか
YouTubeには、従来の英語教材にはない3つの特徴があります。
第一に、リアルな英語です。教科書の英語は丁寧に整えられた文ですが、YouTubeの英語は実際に人が話す自然なスピードと表現です。"What's up guys"、"let me show you something cool"、"that's insane!"——こうした生きた表現は、教科書では学べません。
第二に、視覚と音の同時インプットです。YouTuberが何かを説明しながら画面に映っているものを見ることで、「この英語はこの動作のことか」と直感的に理解できます。辞書を引く必要がありません。
第三に、圧倒的な量です。好きなチャンネルの動画を毎日30分見るだけで、月に15時間以上の英語リスニングになります。学校の英語の授業が月に約12時間であることを考えると、YouTubeだけで学校の英語より多くの英語に触れている計算です。
Sotaの語彙の特徴:テストに出る「基本単語」は意外と苦手で、テストには出ない「専門的な単語」を大量に知っている——という面白い逆転現象がありました。これは、興味ベースの語彙習得では「必要な単語」が先に入り、「教科書的な基本語」は後から埋める必要があることを示しています。Ready Englishでは、お子様の興味から入った語彙を「使える形」に整理し、テストでも通用する体系的な力につなげます。
「ゲームばかりしている」を「英語を学んでいる」に変える方法
もちろん、ゲームやYouTubeを見ているだけで自動的に英語力が伸びるわけではありません。Sotaの場合も、いくつかの条件が重なっていました。
条件①:英語で触れる環境を作る
ゲームの言語設定を英語にする。YouTubeで英語チャンネルを見始めるきっかけを作る。最初の一歩だけ親がサポートし、あとは子どもの好奇心に任せるのがポイントです。「英語で見なさい」と強制するのではなく、「この人の動画、面白いよ」と自然に紹介する程度で十分です。
条件②:「分からない」を許容する
英語の動画を見始めた最初の頃、Sotaは内容の30%も理解できていなかったと思います。でもそれでいいのです。100%理解できなくても楽しめるコンテンツであることが重要です。ゲーム実況は視覚的な情報が多いので、英語が完全に分からなくても映像で何が起きているかは分かります。その「映像で分かる部分」と「聞こえた英語」が脳の中でつながっていくのです。
条件③:アウトプットの機会を作る
インプットだけでは「聞いて分かる」止まりです。Sotaの場合、英語スピーチコンテストへの挑戦や、家族との英語での会話が、聴いた英語を「使う」機会になりました。インプットとアウトプットのバランスが、「分かる」を「使える」に変える鍵です。
読書派と動画派——どちらが正解?
Ready Englishの創設者家族には、本で英語を伸ばした長男Issaと、YouTubeとゲームで英語を伸ばした次男Sotaがいます。同じ家庭、同じ親、同じ環境——でも最適な学習方法はまったく違いました。
そして二人とも英検1級に到達しています。
これが示しているのは、「正しい英語学習法」は一つではないということです。大切なのは、お子様が自然に大量の英語に触れられる方法を見つけること。本が好きなら本。動画が好きなら動画。ゲームが好きならゲーム。入口は何でもいい——大量のインプットが確保できて、それを「使う」場があれば、英語力は必ず伸びます。
親ができる3つのこと
①お子様の「好き」を観察する
お子様が何に夢中になっているかを観察してください。それが英語学習の最良の入口です。ポケモンが好きならPokémon英語版、料理が好きなら英語のクッキング動画、サッカーが好きならプレミアリーグの英語実況——「好きなこと+英語」の組み合わせを見つけてあげてください。
②「英語の勉強をしなさい」と言わない
英語を「やらされるもの」にした瞬間、子どもの興味は消えます。代わりに、英語が「自分の好きなことをもっと楽しむためのツール」だと気づかせてあげてください。Minecraftの英語Wikiを一緒に読む、好きなYouTuberの英語を一緒に聞いてみる——そんな小さなきっかけから始まります。
③インプットとアウトプットの橋を架ける
YouTubeやゲームで英語を大量に聴いていても、それだけでは「聞いて分かる」止まりです。「使う場」を作ることが、インプットを本当の英語力に変える最後のピースです。これは、家庭だけで実現するのが最も難しい部分でもあります。
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