親の役割を正しく理解する
多くの保護者は「英語を教える能力」を心配しますが、実はそれは最初から求められていません。
・発音を矯正する
・文法を説明する
・宿題の正解を教える
・英語で話しかける
・がんばりを認める
・興味を見つける手助けをする
・先生との橋渡しをする
・「英語は楽しい」という空気を作る
親は「教師」ではなく「建築家」です。学びが起きる環境を設計し、組み立て、維持する人。実際の指導はプロの先生に任せる。これが最も効果的な役割分担です。
サッカーに例えるなら、親の役割はサッカーを教えることではなく、クラブに送り迎えすること、練習着を洗濯すること、試合を見に行って「ナイスシュート!」と声をかけること。技術指導はコーチの仕事です。英語もまったく同じです。
私たちの家族の話
ここで私たちの家族の話をさせてください。私(James)はカナダ人で英語のネイティブスピーカーですが、妻のEmi(恵美)は日本人です。TOEIC 985という高い英語力を持っていますが、彼女は子どもたちに英語を「教えた」わけではありません。
長男のIssaは、小学5年生で英検1級に合格しました。次男のSotaも英検1級を取得しています。でもこの2人が英語を身につけたプロセスは驚くほど違います。
- Issaは読書を通じて英語を習得しました。きっかけはHarry Potter。最初は日本語で読み、やがて英語版に移行し、圧倒的な量の多読を通じて英語力を伸ばしました。
- SotaはYouTubeとMinecraftを通じて英語を習得しました。英語のゲーム実況動画を見続け、オンラインゲームで英語のプレイヤーとやり取りするうちに、自然に身についたのです。
2人に共通しているのは、Emiが直接英語を教えたわけではないということです。Emiがしたのは環境づくりでした。英語の本がいつでも手に取れるようにしておく。英語のコンテンツに触れることを「勉強」としてではなく「楽しみ」として自然に位置づける。子どもが英語に興味を示したとき、それを応援する。
興味が学びの最大のエンジンである以上、親の最も重要な仕事は、お子様が英語に「興味を持つきっかけ」を作ること。そしてその興味が続く環境を維持すること。英語力そのものは必要ありません。
英語が話せなくてもできる5つのこと
具体的に、英語が話せない保護者でもすぐに実践できることを5つご紹介します。
「教えられない」は強みにもなる
最後に、意外かもしれない視点をひとつ。
親が英語を教えられないことは、実はデメリットばかりではありません。親が教えようとしないからこそ、お子様は「自分でできるようになった」という実感を持てるのです。
親が横から「それは違うよ、こう言うんだよ」と修正し続けると、子どもは英語を「親の前でテストされるもの」と感じてしまいます。でも、親が「すごいね、先生にそう教わったの?」「お母さんにはわからないけど、あなたは英語で言えるんだね」と言うと、子どもは自分が家族の中で「英語担当」になったという誇りを感じます。
この「誇り」は、どんな教材よりも強力なモチベーションになります。
Ready Englishでは、保護者の方に英語力を求めません。月次レポートで進捗をわかりやすくお伝えし、毎日の自宅学習はアプリが管理します。保護者の方には、「15分の習慣を守ること」と「お子様を応援すること」だけをお願いしています。
英語を教えるのは私たちの仕事です。
環境を作るのは、ご家族の仕事です。
一緒に、お子様の「Ready」を作りましょう。