Ready English創設者のJamesはカナダ出身、妻のEmiは日本人。2人の息子は日本で生まれ育ちました。そして2人とも英検1級を取得しています。しかし、「自然に」そうなったわけでは決してありません。
「自然に身につく」という幻想
バイリンガル家庭の子どもが自動的にバイリンガルになるというのは、最もよくある誤解の一つです。言語習得の研究が一貫して示しているのは、「十分なインプット量」と「使う必然性」の両方がなければ、言語は定着しないということです。
日本で生活している以上、子どもにとっての「必然の言語」は日本語です。学校は日本語、友達との会話は日本語、テレビも漫画もゲームも日本語。英語は家庭で父親と話すときだけの言語——この状態では、英語のインプット量が圧倒的に足りません。
実際、バイリンガル家庭でも「お父さんの英語は分かるけど、自分では話せない」「簡単な会話はできるけど、読み書きはできない」というケースは非常に多いです。
私たちの家庭で意識的に行ったこと
①「英語の時間」を意図的に作った
家庭での英語の使用を「自然に任せる」のではなく、意図的に英語の時間を確保しました。父親との会話は基本的に英語、夕食時に「今日あったこと」を英語で報告する時間、英語の本の読み聞かせ。「なんとなく英語に触れている」ではなく、「英語を使う場面を設計する」ことが重要でした。
②それぞれの興味に合わせた英語コンテンツを用意した
長男Issaには英語の本を大量に。次男Sotaには英語のYouTubeチャンネルとゲーム環境を。「英語の勉強をしなさい」とは一度も言わず、「好きなことを英語でする」環境を整えただけです。
③「使う場」を外部にも求めた
家庭内だけでは「使う相手が父親だけ」になります。英語スピーチコンテスト、英検への挑戦、英語でのプレゼンテーション——家庭の外にも「英語を使う必然性」を作ることで、子どもたちの英語力はさらに伸びました。
バイリンガル家庭でなくても、同じ原則が使える
ここまで読んで「うちはバイリンガル家庭じゃないから参考にならない」と思われるかもしれません。しかし原則は同じです。
①十分な量の英語インプットを確保する
②お子様の興味に合わせた方法で英語に触れる
③英語を「使う場」を作る
この3つの条件を満たせば、バイリンガル家庭であるかどうかに関係なく、英語力は伸びます。違いは「家庭内にネイティブスピーカーがいるか」ではなく、「英語に触れる環境を意図的に設計しているか」です。
バイリンガル家庭の最大の教訓:英語力は「環境」だけでは育ちません。「十分なインプット」「興味に合った方法」「使う場」の3つを意図的に設計して、初めて育つものです。これは、バイリンガル家庭でもそうでなくても、まったく同じです。
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